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2013年12月24日

【中国】不倫拒否で腹いせに事件でっちあげ逮捕、即懲役刑 “女子大学生”を襲ったゆがんだ司法

 雇い主から関係を迫られ拒否したところ詐欺容疑で逮捕され、わずか2日後に有罪判決を受け収監されている女性の再審が今月、海南省で始まった。逮捕から3日で結審し「神速」と評された1審の裁判には海南省の元副省長が関わっており、公正さからはほど遠いゆがんだ司法の姿を浮き彫りにしている。(田中靖人)

「神速」裁判

 中国共産党の機関紙、人民日報のサイト「人民網」が16日付で報じたところによると、海南省白沙リー族自治県法院(地裁)で最近、四川省成都出身の女性(25)の詐欺事件の再審が始まった。

 報道を総合すると、女性は11万元(約188万円)を同県の酒造会社代表からだまし取った容疑で、昨年5月16日に逮捕された。県検察は翌17日に起訴。さらに翌18日には同法院で裁判が開かれて即日結審し、懲役2年6月の判決が言い渡された。

 この間、わずか3日。女性は「神速」と評されたこの判決を不服として控訴し、海南省第2中級人民法院は今年10月、1審の手続きは違法だとして審理を差し戻した。

奇想天外な告訴

 実は、この女性にだまされたと告訴した酒造会社代表が、海南省の副省長を務めた人物だった。この人物は海南省から湖北省の副省長に転じた後、賄賂を受け取って職務上の便宜を図ったとして党籍を剥奪され、1999年12月から10年間、懲役刑に服していた。出所後、影響力が残る海南省に戻り、酒造会社の代表に就いていた。

 元副省長は昨年4月、告訴状を提出。告訴や検察の起訴内容によると、女性が2010年、台湾のある政党の副主席を名乗って酒造会社の台湾進出を持ちかけ、進出に必要なある「組織」の入会費として11万元をだまし取ったというのだ。この時、女性は大学を出たての22歳。女性の弁護人は「長年、政治に携わった人生経験や知識レベルからして、一介の女の子が聞いたこともない台湾の政党の副主席だと信じるとは、常識に合わない」と反論している。

警察もグル?

 だが、告訴状を受理した白沙県の公安当局は、「11億元(約118億円)」の詐欺容疑者として女性を指名手配。女性の両親によると、女性は指名手配を知って四川省成都市の派出所に事情を説明に行ったところ、“出頭”したことにされたという。白沙県の公安当局はその後、あっさりと金額の「書き間違い」を認めた。

真相は?

 今月17日付の人民網の記事によると、女性の父親は告訴自体が「謀略だ」と訴えている。女性は大学卒業直前の10年後半、ネット上の求人情報を元にある組織の「総会長」の助手に応募。就職後、妻子のいる総会長から関係を迫られたという。この総会長は元副省長と長年の友人で、関係を拒否したことから「2人が一緒になり彼女を陥れた」と主張している。

 新聞各紙は「神速」裁判について、元副省長が司法当局に圧力をかけた可能性を疑っており、18日付の新京報(電子版)は「再審だけでは不十分で、神速裁判に裏があるのかないのか徹底調査する必要がある」とする論評を掲載している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131223/chn13122318000002-n1.htm

タグ:中国司法
posted by jjhiro at 09:36| Comment(0) | 中国関連
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